ネズミ侵入対策~現場施工事例
富士ライフHPをご覧いただきありがとうございます。
少し遅くなってしまいましたが、2023年もよろしくお願い致します。
本年は1月4日より、通常営業を行っておりますが、今年もお問い合わせが多いのがネズミの侵入対策です。
今回は、最近行ったネズミ侵入対策の現場事例をいくつかご紹介させて頂きます。
この記事の他にもネズミに関する過去記事がありますので、こちらも良かったらご参照下さい。 ↓↓↓
基礎パッキン工法の落とし穴?
建物の床下への通気を行う為に基礎と土台の間にパッキンと噛ませて、3㎝程の隙間を作るという工法があります。
通常この様な工法では、隙間からネズミなどが侵入しない様に防鼠材という網状の素材を取り付けるのですが…
横浜市内の某アパートには、この‟防鼠材”が入っていない現場があり、ネズミの侵入被害に遭っていました。
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水切りがあるので、ぱっと見て隙間があるか分かりませんが…
この隙間からネズミの侵入がある様です。 -
床下側から基礎の隙間を見てみると…写真ではうまく写っていませんが、防鼠材が入っていなく、ネズミの侵入が容易な状況でした。
という事は…建物外周全部隙間だらけという事になってしまいます。
さて、どうしたものか…と思いましたが、地道に塞いでいくしかネズミの侵入を止める方法はないので、閉塞工事を行う事になりました。
さて、どうしたものか…と思いましたが、地道に塞いでいくしかネズミの侵入を止める方法はないので、閉塞工事を行う事になりました。
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隙間を完全に塞いでしまうと床下への通気が取れなくなってしまうので、ステンレス製のメッシュを加工し取付ていきます。
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狭い隙間に一つ一つ取付作業を行いました。
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建物の一部には、この様なウッドデッキがあり、ステンレスメッシュの取り付けの為には、デッキの一部を取り外さなければいけませんでした。
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と、いう事で…解体していきます。
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これで、ステンレスメッシュの取付作業ができますね(^^)/
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ステンレスメッシュ取付け作業、奮闘中です(笑)
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最後はデッキを物に戻して…
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完了しました!(^^)/
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ステンレスネット取付前①
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ステンレスネット取付後①
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ステンレスネット取付前②
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ステンレスネット取付後②
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閉塞作業と並行して、建物の中にいるであろう、ネズミの捕獲作業も行います。
こちらは、浴室の天井裏です。 -
アパートの地下倉庫にもネズミが侵入している足跡(ラットサイン)がたくさんあったので、粘着トラップを設置しました。
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※苦手な方のために表示制限中です(クリックで表示します)
トラップ設置から1週間後、点検に伺ってみると…
クマネズミが捕獲されていました。
この様に、ネズミ被害の現場では、侵入防止の対策と捕獲作業を合わせて行う事が効果的です。
このネズミが捕獲された後も数回点検を行いましたが、その後捕獲はなく、天井らからの物音もなくなり、アパートの入居者様やオーナー様から喜びの声を頂きました。
頑張って施工した分、嬉しい気持ちになりました。(^^)/
このネズミが捕獲された後も数回点検を行いましたが、その後捕獲はなく、天井らからの物音もなくなり、アパートの入居者様やオーナー様から喜びの声を頂きました。
頑張って施工した分、嬉しい気持ちになりました。(^^)/
築古物件の構造的欠陥?
築年数の経過した物件でのネズミ及び害獣被害発生の場合に侵入個所として非常に多いポイントが、出窓状(正確には窓ではない)の構造です。
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この様に、基礎から飛び出している構造の下の隙間から、ネズミだけでなくハクビシンやアライグマといった害獣も侵入してしまいます。
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施主様の方で、隙間にコンクリートブロックを入れて閉塞したようですが…これでは、ネズミや害獣の侵入は防ぐことはできません。
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こちらの現場の場合、閉塞しなくてはいけない箇所が多くありましたが、パンチングメタルを使用して閉塞工事を行いました。
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パンチングメタルでの閉塞工事後の様子。
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隙間パンチングメタルによる閉塞前①
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隙間パンチングメタルによる閉塞後①
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隙間パンチングメタルによる閉塞前②
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隙間パンチングメタルによる閉塞後②
この様に築年数が経過している建物では、ネズミなどが侵入できる隙間が多くある場合がありますので、閉塞工事と捕獲作業を合わせて行いながら、点検を数回にわたり行い経過を観察していく必要があります。
屋根からもネズミが侵入する?
ネズミの侵入経路は床下だけとは限りません。
雨樋や近くの樹木や電線を伝わって屋根に登り、屋根に隙間があればそこからも侵入してきてしまいます。
こちらの現場では、2階天井裏からの物音があり、現場調査を行ったところ屋根からの侵入の様子が見つかりました。
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寒空の下、屋根の上で作業をする、富士ライフ・丹羽です。
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2階屋根の上、破風板下に隙間がありました。
周辺には、ネズミの足跡(ラットサイン)が多く見られた為、ここからネズミが侵入している様です。 -
破風板の一部を取外して、内部を見てみると…
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やっぱり、天井裏へとつながる穴がありました。
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屋根側から塞げる箇所は、閉塞を行い→破風板を戻しました。
隙間が狭く、屋根側から塞ぐ事が出来ない部分は、天井裏から閉塞していきます。 -
屋根組が複雑に重なっている部分は、どうしても隙間ができてしまうようです。
こちらはトタンの板で閉塞を行いました。 -
ネズミの侵入経路・閉塞前
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ネズミの侵入経路・閉塞後
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屋根の他にも、雨戸の戸袋からの侵入も見られた為、閉塞工事を行いました。
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もう使わない雨戸との事でしたので、板で隙間を完全に塞ぐ事にしました。
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戸袋を解体して、内壁を塞ぐ工事に比べると、費用がかなり抑えられます。
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取付作業風景です。
この様な閉塞工事を各所に行いながら、ネズミの捕獲作業も並行して行い、完全にネズミの侵入が無くなった事を確認した後に、天井裏に残ったネズミの糞清掃と作業作業を行いました。
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天井裏のネズミの糞。
そのままにしておくと、ダニの発生原因など衛生的に良くないので、清掃を行います。 -
コンパクトな掃除機でキレイに清掃。
※天井裏の構造により全てを清掃できない場合もあります。 -
清掃後、キレイになりました。(^^♪
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最後に、天井裏の空間に対してULV処理(殺菌消毒作業)を行い、作業終了となりました。
こちらの現場でも、施主様より「ネズミの物音がなくなって安心して夜眠れる」と、喜びの声を頂き、当社としても嬉しく思いました。
上記のように、ここ最近ネズミ被害に関するお問い合わせを多く頂いております。
当社では、現場調査を行いお客様と相談しながらネズミの侵入を完全に防ぐべく努力しております。
天井からの物音や鳴き声、食べ物を齧られる等の被害がございましたら、是非当社にご相談下さい。
迅速に対応させて頂きます。
最後までお読み頂きありがとう御座いました。